top of page

1.日 時 令和7年(2025年) 7月6日(日曜日) 天候:晴れ

2.参加者 28名

3. コメント

  連日熱中症警戒アラートが発表される中、28名の参加者が集まりました。毎年この時

 期は暑さのせいなのか鳥の姿は少なくなります。案の定、藤棚周辺でも小鳥の姿が少なく

 声もあまり聞こえてきません。しかし、スズメの幼鳥が目の前に現れて人を怖がらずに楽

 しませてくれました。

  東神苑に進むとカワラヒワが梢に止まって盛んに鳴いていました。観察していると、も

 う一羽が隣に止まりました。どうやらオスがメスを呼び込んだようです。しばらくお見合

 いした後、2羽で飛び去って行きましたが、うまくいったでしょうか。また、ここにもス

 ズメの幼鳥が現れて皆を楽しませてくれました。

  古民家園では、ニイニイゼミの合唱の中、飛び回るウスバキトンボやレモンの木の葉に

 産卵するナガサキアゲハを観察するとともに、カワラヒワの声と姿を楽しみました。

  中間鳥合わせの後、ホトトギスの托卵の話やツバメのねぐら入り観察会のお知らせ、ま

 た、スズメバチに刺された際にポイズンリムーバーが非常に有効だったことなどの説明が

 ありました。

  今回は暑さが心配でしたが、早朝で気温も上がる前だったこともあり、ゆっくりコース

 を回ることができました。鳥の数は少なかったものの、にぎやかな探鳥会となりました。

 なお、今年もクマゼミが鳴きました。


 4.今回出会えた野鳥 16種

   ウグイス、カワラヒワ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、スズメ、ツバメ、ドバト

  (カワラバト)、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクド

  リ、メジロ、ヤマガラ、リュウキュウサンショウクイ

         

開会時の説明   
開会時の説明   
梢のカワラヒワ
梢のカワラヒワ
カワラヒワ観察中
カワラヒワ観察中
スズメ幼鳥
スズメ幼鳥

 
 
 

              📷文と写真 宮崎市 前田幹雄さん

 日本野鳥の会の九州・沖縄ブロック大会が5月10、11日に佐賀市のホテルアマンディで

開催されました。参加者は総勢100名ほどで5年ぶりの開催でした。宮崎県支部からは中村豊支部長含め4人が参加しました。

 1日目の10日は主催者あいさつのあと、佐賀県支部が2022年から取り組んでいるコウノトリ、コアジサシの保護運動について宮原明幸支部長が講演。コウノトリはカラスの被害が

多発し2023年に2羽、2024年に1羽巣立っただけとのこと。今年(2025)も3羽のヒナがふ化しましたが、カラスに襲われてうまくいきませんでしたとのお話をされました。

 また、海岸に近い浄水場跡地を2022年からコアジサシの繁殖地として借りて整備。ネコによる被害が出たため周囲をネット囲むなどの対策をとっているそうです。ここでもカラスによる被害が多発して2024年は47羽しか巣立ちしなかったとの報告でした。宮原支部長は「コウノトリ、コアジサシともカラス対策がうまくいきません。これが一番の悩みです」と話していました。コウノトリとコアジサシの保護活動を積極的に進めている佐賀県支部の取り組みに驚きました。

 2日目はラムサール条約に指定されている東よか干潟で午前7時半からシギ、チドリの観察会がありました。広い干潟は満潮になっており、ダイゼンやハマシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギ、オグロシギなどが水際でゆっくり休んでいました。参加者は望遠鏡などで観察、婚姻色になった鮮やかな姿に感激していました。

 時折り天敵のハヤブサが低空で通過するたびにシギ、チドリは一斉に飛び上がり、空を覆いつくすような黒い塊ができ、塊が右や左に波打つように移動。その数はとても数え切れない程でした。渡り鳥にとって干潟の大切さを思い知らされる光景でした。

 シギ、チドリに関心がある人は、春と秋の渡りの季節にこの干潟で観察されることをお勧めします。圧倒的なスケールに感動されると思います。


       📷オグロシギやダイゼン、ハマシギなど。東よか干潟

         宮崎では見られないスケールの大きな干潟です。

ree

        📷婚姻色になったチュウシャクシギやダイゼンなど。

ree

 
 
 

                      文と写真 事務局 田辺英樹

 2025年度宮崎県支部では、アオバズクとブッポウソウの生息状況調査を

行っています。期間は5月から9月末まで。アオバズクもしくはブッポウソウを

見た、声を聞いたという人は、下記まで情報をお寄せ下さい。今年の情報が

ありがたいですが、過去の情報でもかまいません。なお、野鳥の会の会員さん

向けにはアンケート用紙をお届けしておりますので内容ご記入の上、返送用

封筒で郵送頂ければ幸いです。

 連絡先 日本野鳥の会宮崎県支部 ホームページ係 田辺英樹

   📱090-6637-7962 eメール bs.miyazaki@gmail.com


 2025年のアオバズクの繁殖状況の紹介

宮崎市赤江小学校の状況

・5月20日に先生方や生徒さんが渡来を確認。

・22日頃からメスは巣穴に入ったようでオスは近くのイチョウの木で見張り番。

・5月26日からオスの姿が見えなくなる。繁殖放棄を心配したが、6月7日に戻り

 イチョウの木での見守り役を再開。

・7月中旬にヒナが巣立ちかと思われる。

🦉お願い

 今年もテレビで複数回紹介されており見学者が増えています。校内に入って

 観察される場合は、学校入口の右手にある事務室で許可をもらって下さい。

 写真撮影をされる場合は、出来るだけ短時間で済ませて下さい。アオバズク

 は昼間はほとんど眼を閉じています。音をたてて無理やり眼を開けさせるよ

 うなマナー違反はしないでください。

             🦉静かにアオバズクを見守る生徒たち

ree

         🦉最近はイチョウの木の前面で巣の見張りをしています。

ree

 

 
 
 

日本野鳥の会 宮崎県支部 All Rights Reserved

bottom of page