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更新日:1 日前

 毎年11月に実施しているビギナーズ探鳥会のご案内です。

ビギナーズ探鳥会とは、バードウォッチングに興味はあるけど経験がないという方や

体験回数が少ないという方々向けに、日本野鳥の会宮崎県支部が企画している初心者

向けの野鳥観察会です。

 野鳥観察は、ある程度の知識や経験がないと、楽しみ方がわからない趣味だと思われ

ています。ビギナーズ探鳥会では、双眼鏡の使い方から野鳥の簡単な知識、探し方など

をスタッフが同行しながらわかりやすく説明します。

 ビギナーズ探鳥会の会場は県立平和台公園で、越ケ迫池や新池の近くを歩きながら池

に浮かぶ水鳥や、遊歩道から見える小鳥などを観察します。

 バードウォッチングは、ウォーキングでの健康効果や、精神面でのリラックス効果

が得られるアクテイビティとして女性や年配の方々に人気が高まっています。

ビギナーズ探鳥会で、その効果の一端を感じてみませんか?


             🐦 実 施 要 領 🐦


      実 施 日  2025年11月16日㈰ 

      集合時刻  午前8時30分 

      集合場所  県立平和台公園 平和の塔前広場

      観察時間  午前9時から11時45分ころまで

      観察場所  越ケ迫池周辺や、アスレチック広場までの遊歩道

      準 備 物  筆記用具、飲み物、雨具(カッパや折りたたみ傘)

            必要な方は杖、帽子、靴は運動に適したもの

            服装は、天候を考慮して準備してください。

             ハチなどの虫さされ防止のため明るい色がおすすめです。

      備  考  雨天時は中止です。

            双眼鏡の貸出しを行います

            バスで来られる場合は、宮崎ナナイロ前 8:06通過

            平和台行をご利用ください。

      当日見られそうな鳥(抜粋) 

            マガモ・カルガモ・ホシハジロ・カイツブリ・カワセミ

            ヤマガラ・シジュウカラ・シロハラ・ジョウビタキなど

          

           📷野鳥を見つけた参加者たち

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           📷カモの仲間 ホシハジロ

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           📷冬鳥のジョウビタキ(オス)

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           📷水辺の宝石と言われる カワセミ

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                        写真と文 都城市 立元淳子さん

 私が都城市の金御岳でサシバの渡りの写真撮影を始めて今年で5年目になります。

通過するサシバや、螺旋上昇をするタカ柱をたくさん撮影しましたが、急降下するサシバを撮影したことはありませんでした。 

 2025年10月11日㈯朝の金御岳は、台風が接近中で曇り、強い風が吹いていました。

とてもサシバが渡りをするようなコンディションではありません。こんな日にサシバ観察に来る私のサシバ症候群も、だんだん重症になってきたな!と苦笑い。

霧が晴れない山や谷を見渡すと、杉のてっぺんや茂みの中にとまるサシバの姿が見え隠れ

しています。

 午前9時頃、上空の霧の中からサシバの成鳥が突然現れました。こんな天候で渡りをするつもりだったのでしょうか? このサシバをしばらく目で追いかけていたら、突然正面の

杉林の茂みを目指して急降下を始めました。やはりこの日の渡りを諦めたのかもしれません。あれよあれよという間に杉林の中に吸い込まれていきました。

 天候の悪い日に観察に来たのですが、予期せぬ行動を目にすることができました。そして

念願のサシバの急降下を撮影することができました。また今シーズンは初めて、サシバの

群れの近くにいたチゴハヤブサも撮影することが出来ました。


      📷霧の中から突然現れて、杉林に急降下を始めたサシバの成鳥

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      📷動きが俊敏なチゴハヤブサ

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文と写真 宮崎市 前田幹雄さん

 全国屈指のサシバ観察地となっている都城市の金御岳は、通過数33,322羽を記録して

10月27日に52日間に及ぶ調査を終えました。日本野鳥の会会員や有志でつくる「金御岳サシバカウンターズ」の粘り強い観察で、史上最高の33,322羽がカウントされました。

 今季の調査開始は9月6日。14日に最初の1羽を記録しましたが、その後は雨が多くほとんど飛ばずに経過しました。やっと天気が回復した9月27日に、初めてまとまった数の581羽がカウントされました。30日は5,207羽と今季最高の通過が確認されました。引き続き

10月1・2日には3,000羽台と一気に渡りが本格化。10月7・8・9・10日の4日間で約15,000羽を記録して3万羽の大台に迫りました。累計通過数は観察終了の10月27日までに過去最高の33,322羽となりました。

 金御岳サシバカウンターズは、会員の中原 聡さんが代表で、宮崎市の森本誠二会員や

小林市の藤本久美会員などのほかに、地元のサシバ愛好家など10数人で構成されています。都城盆地を一望できる展望台に椅子などを持ち込み、はるか遠くや高い所を飛ぶ粉粒のようなサシバを見つけてカウントするのは大変です。県外から毎年かけつけ応援してくれる人も多くなり、観察の精度が一段と高まったことも新記録達成につながりました。

 史上最高の記録になったことについて中原代表は「長期間の観察になりましたが、多くの人の協力もあって新記録を達成することができました。頑張ったご褒美に、お遊びの数字

33,333羽でカウントを終了したかったのですが、さすがにこれは叶いませんでした。

応援していただいた皆さんに心から感謝しています!」と語っています。

 金御岳のサシバの通過数調査は1984年スタート。温暖化や耕作地減反、里山の減少などで通過数が減少するのではと言われていました。ところが2014年には11,256羽を記録し、次第に増え始めました。2022年から21,000台に回復。2024年は初めて30,035羽となり、1986年に記録した3万羽を上回りました。今季はさらに3千羽も増えて新記録となりました。

        

        📷サシバのカウントを行う展望台

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         📷はるか遠くのサシバの群れをカウントするカウンター

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       📷サシバのタカ柱

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