日本野鳥の会とは?
「公益財団法人日本野鳥の会」は野鳥が好き自然を守りたいと願う仲間に支えられている自然保護団体で本部は東京にあります。全国に90の連携団体があり全国の会員数は約41,600人です。会長は上田恵介氏です。(プロフィール 立教大学名誉教授,理学博士 著書は「一夫一妻の神話」「野外鳥類学を楽しむ」など多数。
定款の第3条では「自然にあるがままの野鳥に接して楽しむ機会を設け、また野鳥に関する科学的な知識及びその適正な保護思想を普及することにより、国民の間に自然尊重の精神を培い、もって人間性豊かな社会の発展に資することを目的とする」としており、日本野鳥の会の精神を表明しています。
バードウォッチングの大事なマナー
「やさしいきもち」
や
さ
し
い
き
も
ち
・・・野外活動、無理なく楽しく
・・・採集はひかえて、自然はそのままに
・・・静かにそーっと
・・・一本道、道からはずれないで
・・・気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑
・・・持って帰ろう、思い出とゴミ
・・・近づかないで、野鳥の巣

宮崎 県支部の活動は?
現在、支部会員は240名です。野鳥を見て楽しむ事を第一に、県内各地で様々な探鳥会を開催しています。スケジュールは「探鳥会案内」をご参照下さい。
県支部のスタッフは、カンムリウミスズメや都城金御岳でのサシバの渡りの調査、その他の貴少な野鳥の保護活動に取り組むとともに、公共事業体などに対して野鳥保護の重要性を訴求、対策の提言を行っています。
また、バードウォッチングのマナー向上の啓発活動なども行っています。
宮崎県の鳥は?
宮崎の県鳥はコシジロヤマドリです。1964(昭和39)年に制定されました。
長い尾を持つ雄は体長125㎝、雌は55㎝。特に成長雄は全体に赤褐色で腰部に白斑があり、尾も80㎝と非常に長く目立っています。雌は尾が短く全体に淡褐色です。
県内では小丸川(高鍋町)流域以南の山地に生息しています。同以北にはアカヤマドリが生息しています。なお、分布の重なる所では腰の白斑が小さい個体も観察されています。
2020年に県が行ったコシジロヤマドリの分布調査では10,854羽の生息が推定されています。
ヤマドリは日本特産種で5亜種あり、宮崎県内にはコシジロヤマドリとアカヤマドリの2亜種が生息しています。コシジロヤマドリは鳥獣保護法で捕ることも飼う事も禁止されています。

歴史のある宮崎神宮探鳥会
宮崎神宮探鳥会は大変長い歴史をもつ観察会です。
昭和42年11月19日に「宮崎の野鳥を守る会」が発足し、翌年昭和43年6月15日から定例探鳥会としてスタートしました。当時は夏場が午前5時、冬場が午前6時という大変早い開始時刻だったため参加する人は少なかったようです。また、野鳥や自然に対する社会的関心度も低く参加者増が望めなかったことから、昭和45年で中止となりました。その後、約7年のブランクを経て、昭和52年5月1日から実施時間を1時間遅くして再スタートを切りました。以来概ね50数年、令和5年1月現在で548回を数える観察会として続けてきました。他にも色々な探鳥会が実施されている中、宮崎神宮探鳥会は歴史のある観察会としてこれからも継続していきます。