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  • 事務局
  • 2024年12月31日

      文と写真 宮崎市会員 村上保予さん

 昨年11月中旬蒸し暑さが残る晴れた日、冬鳥の撮影に出掛けました。

いつものコースを歩いて水鳥を見ていくと、ヒドリガモ、カイツブリ

マガモ、カルガモ、コガモなどのいつものカモの中に、お尻を上げて

逆さに餌をとっている水鳥を発見。オナガガモかなと思いましたが

顔を出すと何か見た事ない黒っぽい水鳥さん。

 とりあえず、撮っておこうとシャッターを切りました。他の水鳥は警戒

しながらエサ取りしていましたが、この鳥さん怖いもの知らずなのか動き

廻って、一生懸命エサとりをしています。

 さて、帰宅してGoogleで検索したり、野鳥の会事務局に問い合わせた

ところこの黒くてでっかい鳥さん、なんと国の天然記念物のコクガンだと

わかりました。

 シベリア東部で繁殖し、朝鮮半島南部、日本(主に東北地方以北)、渤海

沿岸へ南下して越冬するそうで、九州南部の宮崎で見られるのはとても

珍しいとのことでした。

 数日後に行ってみましたが、その姿はありませんでした。宮崎の温かさに

耐えられず北の方へ行ったかなと思っていましたが、後日聞いた話ではオオ

タカにやられたのではないかということでした。

 野生動物の中での食う食われるの関係は仕方のない事ですが、絶滅危惧種

の鳥さんだと思うと残念なことでした。また、出会える機会があるといいな

と願っています。   コクガンの画像2枚添付します。



                文と写真 宮崎市 前田幹雄

 冬場の野鳥で大好きな鳥は?言われたら、私はいの一番にジョウビタキと答えます。

ジョウビタキに出会う度に写真を撮っています。これまで撮った中で、冬場らしい1枚

がありました。黒い〃ネックウォーマー〃を巻いたオスです。添付の写真(上)を見たら

そのように見えると思います! さすが、北方から来た冬鳥だけに寒さ対策をしている

ように見えてしまいます。

 写真は2023年1月26日の夕方、宮崎霊園近くの散歩コースで撮影。川沿いの土手でエサ採りをしていました。10枚ほど撮影した中に、首を伸ばした一枚がありました。

いつも見ているジョウビタキのオスですが、喉元がこんなに長く伸びた状態を見たのは

初めてでした。まるで黒のネックウォーマーをしているようでとても暖かそうでした。

実は、この個体は近づいた私を首を伸ばして警戒している状態です。

参考に添付した下の写真の個体は、警戒心が薄く体が丸くなっています。

 私たちも寒さ対策として襟巻やネックウォーマーを身につけます。下着1枚分の暖かさ

があるといいます。

 ジョウビタキは身近な冬鳥です。近くの公園や農道、堤防などできっと出会うはずです。野鳥ファンの皆さん、野鳥観察は精神面でも肉体面でも健康に良いと言われています。

寒いとつい家に閉じこもりがちですが、ネックウォーマーを身につけてジョウビタキを

探しに行ってください。

黒いネックウォーマーが暖かそうなジョウビタキ♂
黒いネックウォーマーが暖かそうなジョウビタキ♂
普通に見かけるジョウビタキ♂
普通に見かけるジョウビタキ♂


  • 事務局
  • 2024年12月9日

日  時  2024年12月8日㈰ 9時~11時30分

天  候  晴 

観察場所  ①一ツ瀬川河口➡②二ツ立調整池

参 加 者  31名

コメント   一ツ瀬川探鳥会は、冬場に見られるカモ類や猛禽類、野鳥を観察

      する企画で、本年最後の行事です。前半は、一ツ瀬川漁協の北側の岸壁

      から一ツ瀬川河口を、後半は二ツ立調整池を北水門から観察しました。

       9時前に、集合場所の一ツ瀬漁協の上空をクロツラヘラサギとヘラサギ

      4羽が調整池方面に飛んで行きました。

       始まりの会では中村リーダーが本日の趣旨や注意事項を、岩切事務

      局長が、カモ類の識別のポイントを説明。終了後、漁協事務所の裏に

      移動し岸壁から観察を始めました。河口の水面にはヒドリガモやマガモ

      スズガモが泳いでいます。潮が満ちて僅かに残った中州にはミサゴや

      セグロカモメ、ユリカモメがいました。飛んでいるミサゴはホバリングと

      エサ取りのダイビングを繰り返していました。

      対岸の遠くの山の上を見ると、ミヤマガラスの大群が飛んでおりその数の

      多さに驚かされました。

       後半の二ツ立調整池では河口から飛んできたクロツラヘラサギやヘラサギ 

      がヘラのような嘴を使ってエサ取りをしていました。カモの数は例年よりは

      少なく感じられました。逆に数が多いと思われたのはトビです。

      河口と調整池の上空を群れでぐるぐる旋回していました。

       賑やかな一ツ瀬川探鳥会は11時半に終了しました。今回の探鳥会で2名

      の方におためし会員の申込みを頂きました。

 🐦本日観察できた野鳥 45種

      アオサギ・イソシギ・ウグイス・オオバン・オナガガモ・カイツブリ

      カルガモ・カワウ・カワセミ・カワラヒワ・カンムリカイツブリ・キジバト

      クロツラヘラサギ・コガモ・コサギ・ジョウビタキ・シロハラ・スズガモ

      スズメ・セグロカモメ・ソリハシシギ・ダイサギ・タゲリ・チョウゲンボウ

      ツバメ・トビ・ハイイロガン・ハクセキレイ・ハシビロガモ・ハシブトガラス

      ハシボソガラス・ヒドリガモ・ヒヨドリ・ヘラサギ・ホオジロ・ホシハジロ

      マガモ・ミサゴ・ミヤマガラス・メジロ・モズ・ユリカモメ

      カワラバト(ドバト)

      追加 ウミネコ・タヒバリ

          📷始まりの会で挨拶する中村リーダー

          📷獲った魚を前向きに持ち変ちかえるミサゴ

          📷ユーモラスな顔がかわいいスズガモ

          📷岸壁で熱心に観察する参加者

          📷1羽で移動するヘラサギ

          📷数えきれないミヤマガラスの群れ

         📷クロツラヘラサギとヘラサギ

            韓国で標識を装着されたクロツラヘラサギ



      

 

      

       

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