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  • 事務局
  • 2024年8月31日

                          📷文と写真 事務局 田辺英樹

 カラスやツバメは、夜は大きな群れ(集団)になって寝る傾向があります。大きな群れで寝る場所を集団ねぐらといい、ねぐらに入ることをねぐら入り(いり)と言います。

 ツバメの集団ねぐら入りは、宮崎市では高松橋下流の河川敷の(左岸のねぐら)が知られており、毎年8月中旬から9月中旬に見られます。多い時には3万羽ほどのツバメが観察できます。

 一方、カラスの集団ねぐらの一つで知られているのが、宮崎市本郷北方の宮崎南消防署の東にある大きな森です。ここは冬場は市内近郊から集まった2、000羽以上のカラスが集団ねぐらを作ります。夏場に、このねぐらを利用するカラスは冬場よりは少なく400~500羽位と思われます。

 カラスは夜明け前にはねぐらを飛び立ち、自分や群れで見つけたエサ場に向かいエサ取りをします。エサ取りが終わると近くの水辺で水浴びをしたり、森や林の中で休憩したり、仲間と遊んだりして、またエサ取りをします。このような行動でカラスは日中を過ごし、夕方になると各地から自分のねぐらに戻ってきます。戻ってきたカラスはすぐにねぐらに飛び込むのではなく、しばらくその周辺で薄暗くなるまで時間をつぶします。これはねぐらの安全を確認するためと言われています。あたりが薄暗くなってから一斉に自分のねぐらに飛び込んでいきます。本郷北方のカラスは、集団ねぐら入りの前のひと時を周辺の畑や、南消防署の建物のてっぺん、周囲のネットフェンスの上で過ごし、ねぐら入りの瞬間を待っています。

 県内には、いくつものツバメやカラスの集団ねぐらがあると思います。皆さんも夕方の 散歩がてらにこの集団ねぐらを探してみませんか?

          📷本郷北方のカラスの集団ねぐらがある森

          📷ねぐら入り前の待機1

          📷ねぐら入り前の待機 南消防署てっぺん

          📷ねぐらの森の上で旋回

          📷ねぐら付近に到着

文と写真 宮崎市会員 杉本晴香

 2024年8月3日(土)の14:00~15:30に実施された、日本野鳥の会のオンライン講座「ツバメのお話とモビール作り」に参加しました。

 ツバメは身近な夏鳥ですが私は昨年の夏、日本野鳥の会宮崎の前田さんと田辺さんにツバメのねぐら入りを初めて観察させて頂いたことをきっかけに、今まで以上にツバメに興味を持つようになりました。 8月3日のオンライン講座では、まず初めにツバメの特徴や生態についてのお話があり、その後ツバメのモビール作りをしました。

 その中で私が特に印象に残ったのは、子育てのために日本にやって来るツバメの数が年々減少しているということでした。理由は、エサをとるための農地・湿地が減ったことと、住宅の作りが変わって巣を作るためのザラザラした壁が減ったからです。そのため、ツバメと人がともに暮らしていけるように、巣から落ちるひなや、糞をキャッチするための傘や、外敵から卵やひなを守るためのネットを巣にかけるといった活動が広がっていることを知りました。

 これから私は、日本で一番ツバメが多く渡ってくる場所はどこなのか。日本でのツバメの調査がどのように行われているのかを調べてみたいです。そして私も、ツバメを見守る輪の一員でいられるように、ツバメのために何か工夫できることはないか、考えていきたいと思います。 ツバメの講義が終わってからモビールづくりにチャレンジしました。むつかしいかと思っていましたが、スタッフの人に親切に教えてもらったのでかわいいモビールが完成しました。       

            🐦モビールづくりスタート

            🐦出来上がったツバメのモビール


更新日:2024年8月10日

                           文:事務局 田辺英樹

 4月30日付け新着掲示板で、ブロンズトキ宮崎県初確認(4月4日)の記事を掲載

しました。その後、あの鳥は何処へ行ったかな?と気にしていましたら、たまたま

その後の移動に関する記事を見つけることができました。

 日本野鳥の会徳島県支部の会報「野鳥 徳島」2024年8月号のBIRDGALLELY

に、その後のブロンズトキの移動に関連する記事が掲載されていました。

 徳島県支部会員の西川 清さんが投稿された記事です。「添付画像ご参照」

記事によれば、4月4日に宮崎市佐土原町の田んぼを飛び立ったブロンズトキは

40日後の5月14日に、徳島県阿南市の田んぼに出現したとの事でした。

尚、西川さんによると徳島県阿南市に飛来する前の5月12日には、高知県香南市

に飛来しこの様子が高知新聞に掲載されたそうです。香南市での滞在も1日だけ

だったそうです。

 宮崎市を飛び立って40日間、どんなルートで移動をしたかは知る由もありま

せんが、一人旅?をしながら高知県を経て、徳島県まで到達したとわかると

感慨深いものがあります。

 西川さんからのその後の情報によれば、阿南市を5月14日に飛び立ったブロンズ

トキは5日後の5月19日には愛知県で目撃されたとの事でした。そして驚きなのは

1週間後の5月26日には再び徳島県阿南市に戻ってきたとの事でした。同一個体

か否かの議論がなされたそうですが、結論には至らなかったようです。ただ迷鳥

ブロンズトキが複数羽飛来したとは考えにくいね!というお話しがでたそうです。

📷日本野鳥の会徳島県支部 支部報8月号の1ページ

         📷日本野鳥の会徳島県支部 西川 清さん撮影 (5/14)

           日差しを浴びて構造色が輝いています。

        📷曇天で見たブロンズトキ(4/4宮崎県支部田辺撮影)


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