top of page

更新日:6月27日

                   文章:永田敏治・田辺英樹 写真:田辺英樹

 宮崎県支部では、野鳥の会会員さんや県内野鳥ファンの観察の機会を増やしたいと

考え昨年度から3ヶ所での新たな探鳥会や観察会を企画、一部実施しております。

一つ目は、御池探鳥会で2025年1月に実施しました。今後も毎年1月に継続します。

二つ目は、ツバメのねぐら入り観察会で今年の8月23日㈯に実施予定です。

三つ目が、下記でご案内する友内川探鳥会で来年(2026年)1月18日㈰に実施予定です。


友内川探鳥会の概略のご案内 少し早いですがご参照ください。

 友内川は一級河川五ヶ瀬川水系の北側河口付近で、分・合流する1.7㎞ほどの汽水河川

です。宮崎県指定の動植物重要生息地で環境省の日本の重要湿地500に選定されている

自然の宝庫です。年間を通して観察される野鳥は113種にも及びます。越冬のために渡来する水鳥や猛禽類などが観察され、県北の野鳥ファンに人気のスポットになっています。

 県北の探鳥会は、毎月定例の金堂ケ池探鳥会、5月の行縢山探鳥会、10月のサシバの渡り

観察会を実施していますが、今回ご案内の友内川探鳥会は、延岡地区の冬場の楽しい探鳥会になると思いますのでご期待下さい。

 余談ですが、友内川の水草、コアマモの中には日本の三大怪魚アカメの稚魚が生息することでも知られています。

 集合場所は観察エリアの近くのリバーパル五ヶ瀬川(延岡市牧町)の駐車場です。

          🐦友内川散策通路

ree

          🐦リバーパル五ヶ瀬川の内部

ree

          🐦ヒドリガモ(上)とオナガガモ(下)

ree
ree

 
 
 

        文と写真 宮崎市 前田幹雄さん

 梅雨空のもと河川敷や休耕田で夏鳥のオオヨシキリがにぎやかに囀っています。

あれだけ仰々しく鳴き続けて声枯れしないのか心配になります。

宮崎市民の森西園の西側に広がる田んぼでは、米高騰が叫ばれるなか休耕田が残っ

ています。そこはヨシが繁茂してオオヨシキリの繁殖地となっています。  

 2025年6月11日にこの休耕田に行ってみました。雨がぽつぽつ落ちていましたが

オオヨシキリが4カ所で絶え間なく囀っていました。縄張り宣言とお嫁さん募集の

ためにオスは枯草や木の枝のてっぺんに止まって「ギョギョシギョギョシ」とにぎ

やかに鳴いています。移動中はさすがに鳴きませんが、次のソングポストに止まると

囀りを再開します。いっこうに鳴き止む気配がありません。オオヨシキリの囀りは

これでもかというくらい長く続きます。ジャズシンガーのような強い喉を持っている

ようです。この鳥は朝早くから夕方まで鳴くと言われています。中には昼夜関係なく

囀るのもいるみたいです。そんなわけで口の中が真っ赤なのでしょうか。一説による

と夕方の1時間くらいだけは鳴かないと書いてある本もありました。このように長時間

鳴いても声枯れしないのは脅威です。私たちは大声で長時間歌ったり、声援を送ると

すぐ声枯れしますよね。

 県内各地の河川敷などで当分の間オオヨシキリのにぎやかな囀りが聞かれるはずです。

蛇足ですがオオヨシキリのオスはウグイス同様に巣作り、抱卵、子育てはしません。

          📷小雨のなかにぎやかに囀るオオヨシキリのオス

ree

          📷口の中が赤いのが特徴です。

ree

 
 
 

                        文と写真 宮崎市 田辺英樹

 毎年カイツブリの繁殖が見られる宮崎市蓮ヶ池史跡公園での観察の報告です。

蓮ヶ池史跡公園の諏訪池では、毎年6月頃と9月頃にカイツブリの繁殖が確認されて

います。今年も、5月3日に浮巣で抱卵している姿を確認したのですが、その後浮巣

がなくなってしまい親鳥もいなくなりました。

 この春の諏訪池での繁殖は無理かと諦めていましたが、5月20日頃には旧歴史文

化館前の中池に2か所の浮巣を確認しました。今年は、何らかの理由で繁殖場所を諏

訪池から中池に変えたようです。5月25日には左側の浮巣で4~5羽の孵化が確認で

きてほっとしていたのですが、あくる日に親鳥のヒナも姿が見えなくなりました。

この公園を毎日散策している人に、左の浮巣で大きなシマヘビがとぐろを巻いている

写真を見せてもらいました。驚くほど大きなヘビにみえました。この日から2,3日は

親もヒナも大きなシマヘビ飲み込まれものと思いこんで憂鬱な気分でいました。

 ところが、6月3日になって親鳥1羽とヒナ4羽が泳いでいるとの連絡があり現地に

向かいました。確かにヒナ鳥4羽と親鳥が泳いでいます。生まれたばかりのヒナを連れ

て親鳥は必死で避難していたのだろうと思います。長雨の後。6月5日に観察した時に

はヒナは大きくなっており、親の背中に乗れるのは2羽位でした。

 随分探しましたが、泳いでいるのは親鳥は1羽とヒナ4羽です。もう1羽の親鳥は

外敵に襲われたのかも知れません。親鳥1羽で4羽のヒナを育てるのは大変な苦労だと

思います。何とか親子ともども無事に過ごしてほしいと願うばかりです。

 ちなみに、もう一つの浮巣も孵化が間近かと思われます。こちらの親鳥は2羽とも

無事です。ヒナが何羽生まれるかは分かりませんが無事に成長してくれますように。

📷難を逃れて生き延びた親子

ree

         📷親2羽、ヒナ5羽が親1羽、ヒナ4羽に

ree

         📷親1羽で4羽の子育ては重荷だろうと思います。

ree


 


 
 
 

日本野鳥の会 宮崎県支部 All Rights Reserved

bottom of page