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1.日 時 令和7年(2025年) 9月7日(日曜日) 天候:晴れ

2.参加者 23名

3. コメント

  カラ類が木々を移動し、スズメは御神田付近に群れ、カワセミやリュウキュウサンショ

ウクイの声も聞こえるなど、涼しいクスノキの木陰からの移動は控えて、定点観測を選択

したくなるような朝でした。

東苑は草が伸びて歩きにくそうだったので、舗道で民家園へと向かいました。東苑北側

では頭上の枝にいたコゲラやシジュウカラを、顔を上げて観察しました。

博物館前では、坂本さんにお願いして鳥合わせを行い、田辺さんからは、先月実施した

「ツバメの塒入り観察会」のその後の報告もありました。

後半は、野鳥の姿も見ず、鳴き声も聞かずにゴールでしたが、今回はスダジイを拾った

り、ツチアケビを見たりの自然観察会となりました。

神宮の森では杉の大規模な間伐が行われており、日の射す森となっていました。

 4.今回出会えた野鳥 14種

   エナガ、カワセミ、カワラバト、キジバト、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、ス

  ズメ、ツバメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、メジロ、ヤマガラ、リュウキュウサ

ンショウクイ

         

コゲラ? シジュウカラ?   
コゲラ? シジュウカラ?   
ヤマガラ出た!
ヤマガラ出た!
奇麗なナミアゲハ
奇麗なナミアゲハ
ツチアケビ
ツチアケビ
御神田のスズメ
御神田のスズメ

 
 
 

更新日:9月1日

   宮崎市 田辺英樹

 宮崎市蓮ヶ池の史跡公園は、カイツブリの繁殖を観察できることで知られています。

カイツブリは通常、春(初夏)と秋の2回繁殖を行います。場所は、公園入口の右側(土手の上)の諏訪池と、左側の田池(ハスの池)、旧資料館建物の向かいの大きな中池です。

 2025年の前半の繁殖がひと段落ついたので、蓮ヶ池史跡公園をほぼ毎日観察しておられる河野和彦さんにお話しを伺いました。文中の(つがい)は雌雄のペアのことです。

 「今年は3つの池で4番が繁殖をしました。中池で2番、諏訪池で1番、田池で1番を

確認しています。合計で15羽のヒナがふ化しましたが、途中で何者に襲われたのか大きく

成長できたのは11羽でした。

 中池では、一つの浮巣が大きなヘビに襲われました。カイツブリの親子は巣から離れて

難を逃れたようですが、戻ってきたときにはヒナが1羽見えなくなっていました。その後も親鳥が1羽姿を消したり、さらにヒナ2羽がいなくなりました。もともと5羽孵化したのが、最後は2羽なってしまいました。カラスの襲撃を受けたのかもしれません。親鳥(多分メス親)が1羽で懸命に魚を捕まえてヒナに与えている姿は痛々しいものでした。自然界で生き物が繁殖していく厳しさを痛感させられました。その他、大雨で浮巣がなくなって、巣作りからやり直した番もいました。子孫を残すのが本能とは言え、懸命に繁殖に取り組むカイツブリの姿に感動したひと夏でした。」

史跡公園では秋にも、カイツブリが繁殖をします。秋の繁殖も順調に進むことを祈ります。

 以下、河野さんが撮影された写真を紹介します。


        📷☟ 史跡公園マップ 右上:諏訪池 下:田池 左:中池

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          📷☟最初は5羽いたヒナ。最後は2羽に!

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         📷☟5羽が背中に乗りたがっています。 

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          📷☟大きくなったヒナが、下の兄妹を乗せています。

            非常に珍しい場面でした!

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          📷☟ オス親がいなくなって必死でエサを与えるメス親

          小さな魚を数多く捕まえる余裕がなさそうに見えました。

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1.日 時 令和7年(2025年) 8月23日(土) 天候:曇り

      集合18時 観察18時40分~19時30分

2.場 所 大淀川河川敷左岸 (小戸神社南側)

3.参加者 37名

3. コメント 

    野鳥の会会員や一般の方々に、圧倒的な数のツバメのねぐら入りを観察して頂こう 

   とツバメのねぐら入り第1回目を企画しました。

    実施日前は関心度の高い企画でしたが、開催日直前には二つの不安がありました。

   一つの不安は出現するツバメの少なさ。4回の下見では、1回目1,000羽、2回目約800 

   羽、3回目約500羽、4回目約100羽くらいしか確認できませんでした。推定ですが

   一昨年は、1~2万羽以上が集まっていたと思われます。

   二つ目の不安は、当日夕方の天気予報が雨になっていることでした。

    このふたつの不安要素で、遠方からご参加予定の15名ほどの皆さんに参加の見合

   わせをお願いしました。当日の参加をご遠慮頂いた方々には、お詫びと御礼を申し

   上げます。

    この日のツバメは約350羽が飛んだのですが、はるか遠くを飛ぶだけで、近くには

   来ませんでした。野鳥の会のスタッフは慣れているので双眼鏡で確認できましたが、 

   参加者の皆さんが、砂粒よりも小さいツバメを見つけるのは少し無理がありました。

    ツバメの観察は無理でしたが、当日は色々な野鳥を観察することができて観察会場

   は盛り上がりました。最初に見つけたのは河畔林の木に群がっているコムクドリ。

   15羽ほどの群れでしたが、この時期に出会えるのは珍しいことです。その後猛スピ   

   ードで空を飛び回るハヤブサや、悠然と東の方へ飛んでいくチュウダイサギの群れを 

   発見しました。

    ツバメのねぐら入りの場所は、ヨシ原の繁茂状況、猛禽などの活動エリアその他の

   環境の変化で、変わると思われますが大淀川河川敷も何かの異変があったものと思わ

   れます。来年は、この場所にツバメが戻るのか、あるいは他の所をねぐらにしている   

   かを確認できればと思います。

    このページをご覧の皆様で、ツバメがねぐら入りするかもしれない場所をご存じの

   方は下記のアドレスに情報をお寄せ下さい。河川敷のヨシ原や広いサトウキビ畑など

   が多いようです。宜しくお願い致します。

      宮崎県支部事務局 yatyou-m@miyazaki-catv.ne.jp


      📷☟岩切事務局長のツバメのミニ研修

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      📷☟大淀川河川敷風景

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      📷☟河畔林にいたコムクドリ (山本清美さん撮影)

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      📷☟参考写真 一昨年(2023年)8月26日のツバメの群れ

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      📷☟堤防道路からの観察風景

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