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更新日:9月1日

1.日 時 令和7年(2025年) 8月3日(日曜日) 天候:晴れ

2.参加者 25名

3. コメント

  相変わらず暑い日が続く中、25名が集まりました。真夏の探鳥会は鳥が少ないという

例にもれず、今回は鳥の姿を見ることが非常に少ない探鳥会となりました。

 藤棚で「音いくつ」を行いましたが、聞こえてくるのはクマゼミの合唱とハシブトガラ

 スの声ぐらいです。行く先もほとんど鳥の姿が見られず、仕方ないので植物観察会が始ま

 りました。ムサシアブミの実、ヤブミョウガの葉の手触り、チドメグサの効能など、普段

 は見過ごしている色々な植物について説明があり、良い勉強になりました。

 中間鳥合わせ時に今回観察された鳥の種類を確認すると、過去タイの8種類という少な

 さです。ここでは野鳥のワンポイントレッスンとして鳥の判別方法の説明と、8月23日に

 予定しているツバメのねぐら入り観察会の案内がありました。

 このまま最低の記録で終わってしまうかと危惧していたところ、後半のコースでヤマガ

 ラがようやく姿を現し、やっと探鳥会らしくなりました。

 藤棚に戻って最終的な鳥の種類を確認すると、新たに2種類が報告され、計10種類とな

 り、何とか最低の記録は免れたところでした。終わりに、参加回数が少ない方々から感想

 をもらうとともに、最後は金御岳のサシバの話で盛り上がって終了しました。

 4.今回出会えた野鳥 10種

   キジバト、シジュウカラ、スズメ、ツバメ、ドバト (カワラバト)、ハシブトガラ

 ス、ハシボソガラス、メジロ、ヤマガラ、チュウダイサギ

         

開会説明   
開会説明   
ムサシアブミの実
ムサシアブミの実
ヤブミョウガの葉を触る
ヤブミョウガの葉を触る
チドメグサで手当て
チドメグサで手当て
コキンバイザサの花
コキンバイザサの花
やっと出たヤマガラ
やっと出たヤマガラ

 
 
 

                     宮崎市 諸井京子さん

 私の趣味は料理やお菓子作りですが、もう一つの趣味は写真撮影です。料理は主に一人で

頑張りますが、写真撮影は主人と二人で楽しんでいます。被写体は、風景、郷土のおまつりお花、昆虫などさまざまです。勉強のためにインスタグラムにも投稿しています。

 2~3年前から野鳥の撮影にはまってしまい、二人であちこちの探鳥スポットに出かけては撮影をしています。一昨年は杉安のダムで滅多にお目にかかれないヤマセミに出会えて

感動しました。

 マイフィールドの一つの市民の森では、カワセミなどの留鳥や、季節の渡り鳥の観察や

撮影を楽しんでいます。

 野鳥の写真撮りを始めて良かったと感じることは、夏や冬にやってくる渡り鳥を観察したり初夏にヒナ鳥と出会うことで、季節の変化や自然の営みを感じられる点にあります。

夏には、南方から繁殖のために日本にやってくる夏鳥、冬は越冬のために北国から飛んで

くる冬鳥を見るだけでも、季節の変わり目を感じられてありがたいことだと思います。

 この初夏は、蓮ヶ池の史跡公園でカイツブリの繁殖を継続観察をしました。カイツブリは

小さな水鳥ですが、生まれたてのヒナ鳥を背中に乗せて泳ぐ姿が愛らしく、一度その姿を見たら病みつきになると言われています。またカイツブリのヒナは、全体がストライプ柄で

とてもユニークな見た目に思わず微笑んでしまいます。

 水面に枯れ枝や草で浮巣をつくり、卵を産んで温めて、やがてヒナが誕生すると親鳥は一生懸命魚を捕まえてエサを与えます。背中に乗れるのはうまれて4~5日くらいまででその後は、親鳥に必死で追いかけてエサをねだっています。

 最初は4~5羽いたヒナは、途中で数が減っていくことが多いそうです。カラスやヘビに

襲撃されていなくなるとのこと。継続観察をしていると、かわいいだけでは済まされない厳しい現実も見えてきます。

 これからも、主人と二人で野鳥観察や撮影を楽しみながら、鳥の知識も深めていこうと

思います。

       📷親の背中に乗るヒナ鳥

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       📷小さなエサをもらうヒナ鳥↓

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       📷大きな魚を飲み込むヒナ鳥↓

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       📷親と変わらぬ大きさになったヒナ鳥

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更新日:7月16日

                 文と写真 宮崎市 前田幹雄

 アカウミガメ産卵状況の調査地の宮崎市白浜海岸に5月下旬、シロチドリ(全長17.5㌢)のつがいがいました。シロチドリは、海辺のレジャーなど普及でその数が減っていると言われているので、今回は、繁殖を期待したのですがその後姿を見かけません。残念ですが2年

連続で繁殖はしなかったようです。

 今年も県内でアカウミガメの産卵状況調査が始まりました。野鳥の会会員の長谷勝之さんと前田の熟年コンビは宮崎空港北と白浜方面を毎週1回調査しています。今年2回目の調査の5月31日、白浜海岸を調査していた時シロチドリの番を砂浜で見つけました。

 シロチドリは最初はおじさんたちを警戒していましたが、危害を加えないと判断したのか

羽を後ろに伸ばしたりしてとてもリラックスしていました。近くにいたもう一羽も羽繕いしていました。こんな姿を見ると、繁殖するのではないかと期待が膨らみました。

 ところがその後、6週間続けて調査していますが、シロチドリの姿はなく、鳴き声も聞かれません。白浜海岸では3年前までは数カ所で産卵、ヒナが誕生していました。今年は繁殖までこぎつけるかと期待していたのですが残念な結果になりました。

 シロチドリの繁殖は白浜海岸に限らず、全国でも確認事例が減っているようです。繁殖場所となる砂浜の減少や、マリンレジャーの活発化、ペットの接近、トビ、カラスなどによるヒナの捕食などが繁殖数現象の要因としてあげられています。全国ではシロチドリは絶滅危惧Ⅱ類に、県内では準絶滅危惧種に指定されています。おじさんたちは、今後もシロチドリを見守っていきたいと思います。

おじさん達の様子をうかがうシロチドリ
おじさん達の様子をうかがうシロチドリ
安心して伸びをしてくれました。
安心して伸びをしてくれました。
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          アカウミガメの産卵調査をしている白浜海岸

 
 
 

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