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                       文と写真 宮崎市 前田幹雄

  野鳥のヒナが巣立つ季節になりました。我が家の庭に取り付けた新しい巣箱にシジュウカラが営巣、5月10日にヒナ9羽が巣立ちました。家賃ゼロで安全、丈夫な新築は野鳥たちに好評のようです。

 この巣箱は野鳥の会会員の長谷勝之さんが制作。何と雨にも強い総ヒノキ造りです。今年2月10日にベランダの支柱に設置しました。3月になってシジュウカラが姿をみせ、巣箱をチェックしていましたが、動きはありませんでした。今季はダメだと思っていた矢先です。3月27日昼頃、シジュウカラの鳴き声がするので外を見たら、コケをくわえて庭木にとまっていました。巣作りが始まったようです。

 その後はそっと見守ることにしました。巣立ちから逆算すると4月23日ごろヒナがふ化したようです。このころ親鳥が小さい虫を運び、出る時はヒナの小さな糞の袋をくわえていました。巣の中が糞で汚くならないようにちゃんと袋にはいっているなんで驚きです。赤ちゃんのおむつが進化して便利になりましたが、野鳥には負けますね。

 スズメが巣箱に来たり、ハシボソガラスが隣家の屋根に止まるなどひやひやする事もありました。親鳥が運ぶえさもヒナの糞もしだいに大きくなり、鳴き声も大きくなりました。鳴き声からも巣立ち前では思うぐらいでした。9日は大雨でしたが、ずぶ濡れになりながら大きな青虫などをひっきりなしに運んでいました。

 巣立ちは週末になると予想。実は10、11日は佐賀で開催の九州ブロック大会参加のため家をあけることになり、気になりながら佐賀に向かいました。予想はぴったり当たって10日午後3時ごろ巣立ちました。家内が居間にいたらシジュウカラが盛んに鳴くので、様子を見たところヒナが穴から顔をだして飛び出していきました。次々に出て5羽目のヒナが少し逡巡していましたが、第一陣が飛び出した後4羽が続いたということです。この時間帯は近くにいるスズメや猫、カラスもいなかったみたいです。

巣立ちを見た家内は「すごくヒナがきれいだった」「皆元気よく飛び出して行った」などと胸が熱くなったと語っていました。こちらは最後を見られずとても残念でした。元気で成長してほしいと願いました。(写真上:巣箱はリビングの真横 中:ヒナ鳥の糞の袋を持ち出す親鳥。下:雨の中、大きなエサを捕まえた親鳥)






 日本野鳥の会宮崎県支部では、宮崎県における野鳥の生息状況に関する情報収集をさせて頂きます。現状を把握し、10年後20年後の状況と比較できるデータベースを作る為です。

2025年度は、アオバズクブッポウソウの2種の生息状況の情報収集を行います。

つきましては、このホームページをご覧の皆様で、今年や過去にアオバズクやブッポウソウを見聞きした経験のある方は、メールや携帯電話でお知らせ頂けませんか。

お知らせ頂きたい項目は下記の通りですが、ご存じの内容だけご連絡頂ければ幸いです。

ご協力頂きますよう何卒宜しくお願い致します。


     🐦情報募集期間 2025年5月20日~9月30日 

       連絡先 日本野鳥の会宮崎県支部 ホームページ係

       窓口 田辺英樹 eメール bs.miyazaki@gmail.com

          携帯電話 090-6637-7962 

       ◎頂きました場所情報については、市町村名のみ公表し細かな位置情報

        は一切公表致しません。               

      🐦集計結果の報告 集計がまとまりましたら本ホームページに掲載します。

      🐦頂く情報は、簡単な事柄だけで結構です。 


【今回の調査で教えて頂きたいこと】

①アオバズクに関して

 1)今年姿を見た。   〇月〇日頃 

 2)今年鳴き声を聞いた 〇月〇日頃 

 3)場所は? 回答例 「宮崎市 □□神社とか△△公園」 など 

①-2 

 4)過去に姿を見た    何 年 何 月 頃

 5)過去に鳴き声を聞いた 何 年 何 月 頃

 6)場所は? 回答例 「宮崎市 □□神社とか△△公園」 など 


②ブッポウソウに関して

 1)今年姿を見た。   〇月〇日頃 

 2)今年鳴き声を聞いた 〇月〇日頃 

 3)場所は? 回答例 「都城市の□□山とか、□□の森」など 

②-2

 4)過去に姿を見た    何 年 何 月 頃

 5)過去に鳴き声を聞いた 何 年 何 月 頃

6)場所は? 回答例 「都城市の□□山とか、□□の森」など


【情報収集対象の野鳥の紹介】

①アオバズク

青葉の茂るころに東南アジアなどから渡来する小型のフクロウです。

全長29cmで胸から腹部にかけて褐色の太い縦縞があります。神社や学校、公園などの樹洞のある大木に営巣することが多い鳥です。夜行性で昼間はあまり活動せず、夜間にホッ・ホッと二声ずつ鳴きます。

ブッポウソウ 

初夏に東南アジアから宮崎県に渡来して繁殖する鳥です。全長は24cm。嘴と足は赤く、頭部は黒褐色で、体は金属光沢のある青緑色。樹洞や橋脚などの隙間に営巣することが多く、鳴き声は ゲッゲッと聞こえます。

         📷アオバズク 左の2羽が巣立ちビナ、右端が親鳥 

         📷ブッポウソウ 森の宝石の異名があります。


  • 事務局
  • 5月12日

日時 5月11日㈰ 参加者 14名 曇り

 むかばき青少年の家駐車場に14名が集まりました。行縢山探鳥会と言えば昔は、クロツグミのさえずりやアカショウビンのキョロローが聞こえたそうですが、近年はその記録がありません。ただ青少年の家の駐車場にはアカショウビンの表示板があり、ひと昔前は見聞きが出来たのだろうと思われました。

 9時に観察スタート。今日は健脚組とシニア組に分かれて観察することにしました。参道入口奥の大きな木にウロが2つあり、上の穴がムササビの巣です。参加者の一人が穴から顔を出したムササビの写真を見せてくれましたが、今回は面会相成らず。最初に聞こえてきたのはキビタキの声。森のフルート吹きの異名のとおりよく通る声でさえずっています。その後、これもきれいな声が聞こえてきました。オオルリだ!と皆さん喜びましたが、イカルのさえずりでした。しばらく山道を登るとギッ・ギッ・ホイホイホイの声。森の奥でサンコウチョウのオスが飛び回っています。残念ながら姿を見た人は先頭の3人だけでした。シニア組は途中で、下りのルートに移行。ホトトギスの声が聞こえたそうです。健脚組は登山道入り口付近まで昇りました。

 アカショウビンとオオルリの声は聞こえませんでしたが、参加者はバードウィークの散策を楽しんでいました。

 終了後、有志6人で旧西門川小中学校にアオバズクの観察に行きましたが、賑やかなイベントが行われており、残念ながら姿を見ることは出来ませんでした。


🐦出会えた野鳥 18種

アオゲラ、イカル、ウグイス、カワラヒワ、キジバト、キセキレイ、キビタキ、コゲラ

サンコウチョウ、シジュウカラ、スズメ、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ

ホトトギス、ヤマガラ、リュウキュウサンショウクイ

            📷むかばき青少年の家の駐車場の看板

          📷始まりの会の前の風景

          📷ムササビの巣穴

          📷一瞬見えたサンコウチョウ♂






























































































































































📷行縢神社前

          📷参道の横 ムササビの巣穴 (上の穴)

          📷一瞬見ることが出来たサンコウチョウ♂




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