新築の巣箱でヒナ9羽巣立つ
- 事務局
- 5月20日
- 読了時間: 2分
文と写真 宮崎市 前田幹雄
野鳥のヒナが巣立つ季節になりました。我が家の庭に取り付けた新しい巣箱にシジュウカラが営巣、5月10日にヒナ9羽が巣立ちました。家賃ゼロで安全、丈夫な新築は野鳥たちに好評のようです。
この巣箱は野鳥の会会員の長谷勝之さんが制作。何と雨にも強い総ヒノキ造りです。今年2月10日にベランダの支柱に設置しました。3月になってシジュウカラが姿をみせ、巣箱をチェックしていましたが、動きはありませんでした。今季はダメだと思っていた矢先です。3月27日昼頃、シジュウカラの鳴き声がするので外を見たら、コケをくわえて庭木にとまっていました。巣作りが始まったようです。
その後はそっと見守ることにしました。巣立ちから逆算すると4月23日ごろヒナがふ化したようです。このころ親鳥が小さい虫を運び、出る時はヒナの小さな糞の袋をくわえていました。巣の中が糞で汚くならないようにちゃんと袋にはいっているなんで驚きです。赤ちゃんのおむつが進化して便利になりましたが、野鳥には負けますね。
スズメが巣箱に来たり、ハシボソガラスが隣家の屋根に止まるなどひやひやする事もありました。親鳥が運ぶえさもヒナの糞もしだいに大きくなり、鳴き声も大きくなりました。鳴き声からも巣立ち前では思うぐらいでした。9日は大雨でしたが、ずぶ濡れになりながら大きな青虫などをひっきりなしに運んでいました。
巣立ちは週末になると予想。実は10、11日は佐賀で開催の九州ブロック大会参加のため家をあけることになり、気になりながら佐賀に向かいました。予想はぴったり当たって10日午後3時ごろ巣立ちました。家内が居間にいたらシジュウカラが盛んに鳴くので、様子を見たところヒナが穴から顔をだして飛び出していきました。次々に出て5羽目のヒナが少し逡巡していましたが、第一陣が飛び出した後4羽が続いたということです。この時間帯は近くにいるスズメや猫、カラスもいなかったみたいです。
巣立ちを見た家内は「すごくヒナがきれいだった」「皆元気よく飛び出して行った」などと胸が熱くなったと語っていました。こちらは最後を見られずとても残念でした。元気で成長してほしいと願いました。(写真上:巣箱はリビングの真横 中:ヒナ鳥の糞の袋を持ち出す親鳥。下:雨の中、大きなエサを捕まえた親鳥)



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