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  • 事務局
  • 2024年6月30日

文と📷写真 事務局 田辺英樹 

 6月中旬のある日、綾方面の山を散策しました。

車の窓を開けてゆっくり走行すると色々な鳥の声が聞こえてきます。最初に

聞こえたのは、分かりやすいサンコウチョウのホイホイホイ!次は良く響く

キビタキのさえずり。車を止めてカメラを持ち出しましたがサンコウチョウ

は動きが素早く後ろ姿しか追えませんでした。細くて黒い矢印が森の中を飛

んでいるように見えます。キビタキは若鳥のせいかあまり警戒心が無く、近く

で盛んに鳴いていました。

 しばらくキビタキを観察、撮影したあと静かに車を走らせました。次に聞こ

えたのはアカショウビンのキョロローでした。道路のすぐ近くで鳴いています。

これはラッキーと静かに下車。声のする木の下で上を向いて赤い姿を探しまし

た。見たい一心で、ほぼ真上を向いてしばらく探しましたが、重なる葉っぱで

姿は見えません。上ばかり向いてうろうろしたせいか、首がおかしくなりそう

でした。赤い鳥には会えず!誠に残念!その内にキョロローは聞こえなくなり

ました。

 林道を歩いて登ろうと駐車するとケッ・ケッ・ケッと大きな声がすぐ近くで

聞こえました。もしかして!と探すとやはりオオアカゲラでした。近くで見る

のは2回目、ピンボケでも撮影ができたのは初めてでした。林道を登ること30分

今度はピョーピョーと鳴声。暗がりにいたのは2羽のアオゲラでした。繁殖時期

が終わりに近づいた今頃何をしているのか良く分かりませんでした。オオアカゲ

ラとアオゲラの2種のキツツキを同じ日に見たのは初めてでした。やはり山間部

に入ると、たくさんの野鳥に会えるなと満足しながら帰りました。

アカショウビンは残念でしたが。

         📷近くまで来てくれたキビタキ

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         📷オオアカゲラ

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         📷森の奥で鳴いていたアオゲラ♂

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  • 事務局
  • 2024年6月30日

      市民の森周辺に生息する小動物との出逢いについて!


宮崎市 千代延好晃さん

 宮崎市民の森周辺では野鳥、昆虫のほかにも様々な小動物が棲んでいます。私は市民の森と周辺で野鳥だけでなく、花、昆虫、樹木、小動物等にも気を配りながら散策しています。

小動物ではこれまでにタヌキ、キツネ、イタチ、ノウサギ、猿に出会ったことがあります。

 去る6月21日、西園の西側の休耕田付近を散策中にタヌキを発見しました。遠方ですぐに隠れたので鮮明には撮影でませんでしたが、姿を見たのは初めてです。

 キツネには2022年以来3回ほど出会っています。死骸を見つけたことや、枯草の上で日向ぼっこをしているのを見たこともありました。

 チョウセンイタチはこれまで7~8回は出会っていると思います。臆病ですが少し遠ざかると、こちらを振りかえり愛くるしい表情を見せてくれます。一度は小鳥を咥えていたところに遭遇しました。

 ノウサギは3度見ました。いずれも東園の「ホタル池」周辺でした。最初は飼いウサギかと思いましたが、その風貌、大きさ、針金のように固そうな毛並みなどから野うさぎだと思いました。ある時は猿にも出会いました。市民の森のように、市街地にありながら森や池が多い公園は、地域の人々とこのような野生の生き物がうまく繋がれる重要な場所だと思います。野生の動物が、どのような悪さをするのかしないのか知りませんが、これは人間だって同じこと、上手く関わり合えるといいなあと思っています。この時期は野鳥の動きが不活発なので、市民の森周辺で観察できた小動物についてご紹介しました。

       📷イタチ

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      📷ノウサギ

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      📷タヌキ

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      📷キツネ

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文と写真 宮崎市 千代延好晃さん

 友人から「カイツブリのヒナが孵ってるらしいです。」との情報をもらい、5月27日に

宮崎市蓮ヶ池史跡公園内の「諏訪池」に行きました。池にはお母さんカイツブリとかわいいヒナ鳥が3羽いました。あまりの可愛さに見惚れてしまいます。やがてお母さん鳥が背中の羽をほどくようにしてゆるめると、3羽のヒナはお尻側に回って背中の羽の下に潜ってしまいました。その様子はまるで、人間の赤ちゃんが「ねんねこ半纏」の下でおんぶされている状態に思えました。やがてお父さん鳥が水中から小魚を咥えて現れ、おんぶ状態のヒナたちに与えるしぐさを繰り返しました。ヒナ鳥は嬉しそうにエサの小魚をもらっていました。

 しばらくすると、おんぶ役のお母さん鳥と、潜り役のお父さんん鳥が役割をチェンジする場面が見られました。カイツブリの子育ての様子は人間と同じで、一生懸命さと健気さが伝わってきます。誰に教えられた訳でもないだろうに懸命に育雛に励んでいます。カイツブリは天敵が近づくと、ヒナたちをおんぶしたまま水中に潜って身を守るそうです。なんという知恵でしょうか!

 私はしばらく五人家族の微笑ましい様子に見とれながら、心の中で「み~~んな頑張って大きくなるんだよ。」とエールを送りました。名残り惜しかったのですが、長時間の観察はカイツブリ一家に警戒心を与えるので早々にその場を後にしました。

📷添付は、そんな子育ての場面を撮影しました。

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