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                    文と📷写真 宮崎市 前田幹雄さん

 都城市金御岳の2023年秋のサシバのカウント作業は、2万1千羽実績で10月20日に終わりました。日本野鳥の会宮崎県支部会員(3名)やボランティアの人達が、今年は9月7日から44日間にわたる調査を行いました。こうした地道な活動のおかげで金御岳は日本で有数のサシバ観察ポイントになっています。サシバカウンターズの皆さんお疲れさまでした。

 金御岳のサシバ通過数の調査は今年で40年の歴史があります。今シーズンも日本野鳥の会宮崎県支部の中原聡会員が中心となって森本誠二さん、藤本久美さん、それに地元の有志の人達も加わって10数名が担当しました。

 カウント作業は、サシバの館(ヤカタ)の上の展望台で行います。3年ほど前からカウンターズのメンバーになった藤本久美さんは抜群の視力で誰よりも早くはるか遠くのサシバを見つけることができます。「富士山方向に10羽」「豚舎上空にタカ柱」などいち早くベテランのカウンターのおじさんたちに指示をだします。ベテランカウンターも下をまくほどです。森本誠二さんも普通の人では考えられない視力の持ち主で、単眼鏡を使って粉粒のようなサシバの群れをとらえることができます。今年4247羽を記録した10月6日は、あちこちにタカ柱ができ、カウンターズ全員目が回るような状態で一休みもできなかったそうです。こうした人たちの活躍に支えられて、金御岳は全国でもトップレベルのサシバ観察地として有名になりました。

        📷2023年10月2日のサシバのカウント風景

        📷2021年10月のタカ柱

         📷2017年10月のタカ柱


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更新日:2023年11月1日

写真と文 宮崎市 千代延好晃さん 

 10月23日14時46分ころ、市民の森西方に流れる小川を北方向に向けて双眼鏡で覗いたところ、右側土手の草叢に緑っぽい小鳥が目に入りました。距離は約30メートルと遠く個体が余りに小さいので、冬鳥のアオジかなと思いながら撮影しました。カメラのモニターを見た第一印象では、アオジのように思えました。しかしアオジと考えるには何かしっくりこず、帰宅して図鑑などで調べたところノジコであることが分かりました。

 ノジコと判断した主なポイントはアイリング、嘴の色、目先の黒味などです。

①アイリングはメジロのように白さが目立つこと。②嘴が灰褐色であること(アオジは根元と下方が淡いピンク色)③目先の黒色がほとんどない(アオジは黒色が広い)等々、特徴を総合してノジコであると判断しました。距離が遠かった上、瞬時に姿を消したので撮影は一枚のみ、まずまずのピントであったため何とかアオジとの区別ができました。そして、世界でも青森県から兵庫県にかけて繁殖地が点々とあるだけというとても貴重な鳥であること(講談社動く図鑑)が分かりました。

 鳥撮り15年目にしてこのような稀で貴重な野鳥に初めて出会い感動し幸せでした。ちなみに、この個体は頭部や上面の色が黄緑が強い(メスは茶褐色が強い)ことからオスであろうと思われます。


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写真と文 宮崎市 千代延好晃さん

 宮崎市民の森では、夏鳥の南方への渡り前の立ち寄りが極めて少ない中、待ちわびた冬鳥のジョウビタキがきてくれました。昨年より1日早い渡来日(2023年10月18日)となりました。市民の森で、ジョウビタキに出会えるのはここ!と目星をつけたポイントに行くと

「カチカチ」という声が聞こえます。警戒させないように遠目で観察していると、来てくれたのはジョウビタキのメスが2羽でした。写真を撮ってみると、1羽は口角に黄色を確認したのでまだ若鳥だと思われます。市民の森到着後、早速喧嘩を始めました。秋冬のエサ場確保の縄張り争いだと思われます。若鳥の方がウグイスのように、見たことないくらい大きな口を開けて警戒音を発しました。これから、かわいいジョビコ(ジョビ子)は、色々なポーズで我々を楽しませてくれることでしょう。

     写真1:久しぶりに見たジョウビタキのメス やっぱり目が可愛い!

     写真2:ここは私のエサ場よ!

     写真3:長旅でさすがに疲れたワ !!


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