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        文と写真 宮崎市 前田幹雄さん

 梅雨空のもと河川敷や休耕田で夏鳥のオオヨシキリがにぎやかに囀っています。

あれだけ仰々しく鳴き続けて声枯れしないのか心配になります。

宮崎市民の森西園の西側に広がる田んぼでは、米高騰が叫ばれるなか休耕田が残っ

ています。そこはヨシが繁茂してオオヨシキリの繁殖地となっています。  

 2025年6月11日にこの休耕田に行ってみました。雨がぽつぽつ落ちていましたが

オオヨシキリが4カ所で絶え間なく囀っていました。縄張り宣言とお嫁さん募集の

ためにオスは枯草や木の枝のてっぺんに止まって「ギョギョシギョギョシ」とにぎ

やかに鳴いています。移動中はさすがに鳴きませんが、次のソングポストに止まると

囀りを再開します。いっこうに鳴き止む気配がありません。オオヨシキリの囀りは

これでもかというくらい長く続きます。ジャズシンガーのような強い喉を持っている

ようです。この鳥は朝早くから夕方まで鳴くと言われています。中には昼夜関係なく

囀るのもいるみたいです。そんなわけで口の中が真っ赤なのでしょうか。一説による

と夕方の1時間くらいだけは鳴かないと書いてある本もありました。このように長時間

鳴いても声枯れしないのは脅威です。私たちは大声で長時間歌ったり、声援を送ると

すぐ声枯れしますよね。

 県内各地の河川敷などで当分の間オオヨシキリのにぎやかな囀りが聞かれるはずです。

蛇足ですがオオヨシキリのオスはウグイス同様に巣作り、抱卵、子育てはしません。

          📷小雨のなかにぎやかに囀るオオヨシキリのオス

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          📷口の中が赤いのが特徴です。

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                        文と写真 宮崎市 田辺英樹

 毎年カイツブリの繁殖が見られる宮崎市蓮ヶ池史跡公園での観察の報告です。

蓮ヶ池史跡公園の諏訪池では、毎年6月頃と9月頃にカイツブリの繁殖が確認されて

います。今年も、5月3日に浮巣で抱卵している姿を確認したのですが、その後浮巣

がなくなってしまい親鳥もいなくなりました。

 この春の諏訪池での繁殖は無理かと諦めていましたが、5月20日頃には旧歴史文

化館前の中池に2か所の浮巣を確認しました。今年は、何らかの理由で繁殖場所を諏

訪池から中池に変えたようです。5月25日には左側の浮巣で4~5羽の孵化が確認で

きてほっとしていたのですが、あくる日に親鳥のヒナも姿が見えなくなりました。

この公園を毎日散策している人に、左の浮巣で大きなシマヘビがとぐろを巻いている

写真を見せてもらいました。驚くほど大きなヘビにみえました。この日から2,3日は

親もヒナも大きなシマヘビ飲み込まれものと思いこんで憂鬱な気分でいました。

 ところが、6月3日になって親鳥1羽とヒナ4羽が泳いでいるとの連絡があり現地に

向かいました。確かにヒナ鳥4羽と親鳥が泳いでいます。生まれたばかりのヒナを連れ

て親鳥は必死で避難していたのだろうと思います。長雨の後。6月5日に観察した時に

はヒナは大きくなっており、親の背中に乗れるのは2羽位でした。

 随分探しましたが、泳いでいるのは親鳥は1羽とヒナ4羽です。もう1羽の親鳥は

外敵に襲われたのかも知れません。親鳥1羽で4羽のヒナを育てるのは大変な苦労だと

思います。何とか親子ともども無事に過ごしてほしいと願うばかりです。

 ちなみに、もう一つの浮巣も孵化が間近かと思われます。こちらの親鳥は2羽とも

無事です。ヒナが何羽生まれるかは分かりませんが無事に成長してくれますように。

📷難を逃れて生き延びた親子

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         📷親2羽、ヒナ5羽が親1羽、ヒナ4羽に

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         📷親1羽で4羽の子育ては重荷だろうと思います。

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更新日:6月17日

1.日 時 令和7年(2025年) 6月1日㈰   天候:晴れ

2.参加者 22名

3. コメント

   今日は1日の大祭で、宮崎神宮は早朝からたくさんの人でにぎわっています。ただ鳥 

  の姿はあまり見えず、声も聞こえません。今は子連れの鳥たちが、外敵を警戒してひっ 

  そりと暮らしているようです。やっと梢のてっぺんにヤマガラを見つけました。東神苑

  でも聞こえるのはハシブトガラスの声だけです。

   探鳥会の案内役は野鳥がいてくれないと困ります。頼みの綱は古民家園です。到着し

  てしばらく様子を見ているとエナガの群れが梅の木に飛んできました。家族連れのよう

  で幼鳥も混ざっています。更にもう一つの群れがやってきました合計10羽の群れの登

  場で参加者からも元気な声が聞こえてきて、やっと探鳥会らしくなってきました。今度

  はポッ・ポッ・ポッという大きな鳴き声が聞こえてきました。なんとツツドリの声で

  す。姿は見えませんが、かなり近い所で鳴いています。珍しい鳥の鳴き声に一同ビック

  リ。参加者の皆さんも大喜びのひと時でした。

   中間鳥合せの後、ツバメのねぐらいり観察会のPRと、アオバズク・ブッポウソウの 

  生息数調査に関するお願いをしました。今日は珍しい経験ができた探鳥会でした。

 4.今回出会えた野鳥 15種

   ウグイス、エナガ、カワラヒワ,キジバト、コゲラ、シジュウカラ、スズメ、ツツドリ

   ツバメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ムクドリ、メジロ、ヤマガラ、

   カワラバト(ドバト)

         参道のドバト(カワラバト)

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         大藤棚広場で梢のヤマガラを見る

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          民家園のエナガ

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         民家園のエナガ 幼鳥

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