記事と写真 宮崎市 前田幹雄さん
今冬、「冬鳥のツグミをあまり見ないね」という声をよく聞きます。私の
散歩コースの宮崎霊園付近でも1羽も見ていませんでした。 今シーズンは
ひょっとするとツグミは来ないのかなと心配していました。
ツグミはジョウビタキやシロハラなどに比べて渡来時期は遅いほうですが、
1月の中旬になっても姿を見ないというのは、これまでに経験がありませんでした。
「温暖化で南下する必要が無かったか?」のでしょうか。
そんなことを考えながら1月21日に、昨年まで探鳥会を行っていた都城大淀川
の堤防に行ってみました。
堤防道路を歩きながら野鳥を観察しながら一番先に見つけたのは、なんと一羽
のツグミでした。さらに下流に進むと、河川敷に10数羽がいました。この冬は
ツグミは来ないのか?という不安は吹き飛びました。
渡来したばかりなのでしょうか? ツグミたちはエサ取りに夢中でした。こちら
が近づいても逃げようとしません。長い移動でとても空腹だったのか、枯れ草の中
にいる虫を盛んに食べていました。
ツグミは普通単独で行動します。このように群れているのは渡来した直後か、北帰
行前だけではないかと思います。こんなに遅いツグミの渡来は、最近では記憶が
ありません。これまでは12月初旬には渡来していたように覚えています。
2月になっても渡来が確認できなかった場合は「ツグミWanted!!」などを掲げて
会員の皆さんに情報提供を呼びかけようかと思っていました。
今年から御池探鳥会の再開で都城大淀川探鳥会は中止になりましたが、この日も
マガモやカルガモ、ヨシガモ、オカヨシガモなどが数多く見られとてもにぎやか
でした。上空にはノスリが舞い、オオタカが川の上を飛び、川面にいたカモたちが
一斉に警戒する場面も観察出来ました。
📷群れでエサ取りするツグミ

📷枝どまりのツグミ

📷上空を舞うノスリ

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