白浜海岸シロチドリ今年も繁殖せず
- 事務局
- 24 時間前
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更新日:12 時間前
文と写真 宮崎市 前田幹雄
アカウミガメ産卵状況の調査地の宮崎市白浜海岸に5月下旬、シロチドリ(全長17.5㌢)のつがいがいました。シロチドリは、海辺のレジャーなど普及でその数が減っていると言われているので、今回は、繁殖を期待したのですがその後姿を見かけません。残念ですが2年
連続で繁殖はしなかったようです。
今年も県内でアカウミガメの産卵状況調査が始まりました。野鳥の会会員の長谷勝之さんと前田の熟年コンビは宮崎空港北と白浜方面を毎週1回調査しています。今年2回目の調査の5月31日、白浜海岸を調査していた時シロチドリの番を砂浜で見つけました。
シロチドリは最初はおじさんたちを警戒していましたが、危害を加えないと判断したのか
羽を後ろに伸ばしたりしてとてもリラックスしていました。近くにいたもう一羽も羽繕いしていました。こんな姿を見ると、繁殖するのではないかと期待が膨らみました。
ところがその後、6週間続けて調査していますが、シロチドリの姿はなく、鳴き声も聞かれません。白浜海岸では3年前までは数カ所で産卵、ヒナが誕生していました。今年は繁殖までこぎつけるかと期待していたのですが残念な結果になりました。
シロチドリの繁殖は白浜海岸に限らず、全国でも確認事例が減っているようです。繁殖場所となる砂浜の減少や、マリンレジャーの活発化、ペットの接近、トビ、カラスなどによるヒナの捕食などが繁殖数現象の要因としてあげられています。全国ではシロチドリは絶滅危惧Ⅱ類に、県内では準絶滅危惧種に指定されています。おじさんたちは、今後もシロチドリを見守っていきたいと思います。



アカウミガメの産卵調査をしている白浜海岸
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