- 事務局
- 6月16日
文と写真 宮崎市 田辺英樹
毎年カイツブリの繁殖が見られる宮崎市蓮ヶ池史跡公園での観察の報告です。
蓮ヶ池史跡公園の諏訪池では、毎年6月頃と9月頃にカイツブリの繁殖が確認されて
います。今年も、5月3日に浮巣で抱卵している姿を確認したのですが、その後浮巣
がなくなってしまい親鳥もいなくなりました。
この春の諏訪池での繁殖は無理かと諦めていましたが、5月20日頃には旧歴史文
化館前の中池に2か所の浮巣を確認しました。今年は、何らかの理由で繁殖場所を諏
訪池から中池に変えたようです。5月25日には左側の浮巣で4~5羽の孵化が確認で
きてほっとしていたのですが、あくる日に親鳥のヒナも姿が見えなくなりました。
この公園を毎日散策している人に、左の浮巣で大きなシマヘビがとぐろを巻いている
写真を見せてもらいました。驚くほど大きなヘビにみえました。この日から2,3日は
親もヒナも大きなシマヘビ飲み込まれものと思いこんで憂鬱な気分でいました。
ところが、6月3日になって親鳥1羽とヒナ4羽が泳いでいるとの連絡があり現地に
向かいました。確かにヒナ鳥4羽と親鳥が泳いでいます。生まれたばかりのヒナを連れ
て親鳥は必死で避難していたのだろうと思います。長雨の後。6月5日に観察した時に
はヒナは大きくなっており、親の背中に乗れるのは2羽位でした。
随分探しましたが、泳いでいるのは親鳥は1羽とヒナ4羽です。もう1羽の親鳥は
外敵に襲われたのかも知れません。親鳥1羽で4羽のヒナを育てるのは大変な苦労だと
思います。何とか親子ともども無事に過ごしてほしいと願うばかりです。
ちなみに、もう一つの浮巣も孵化が間近かと思われます。こちらの親鳥は2羽とも
無事です。ヒナが何羽生まれるかは分かりませんが無事に成長してくれますように。
📷難を逃れて生き延びた親子

📷親2羽、ヒナ5羽が親1羽、ヒナ4羽に

📷親1羽で4羽の子育ては重荷だろうと思います。
