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事務局

 文と写真 宮崎市千代延好晃さん

 11月15日、宮崎市民の森で稀な迷鳥(宮崎の年鑑では冬鳥)キバラガラに出会いました。野鳥撮影15年の歴史のなかで3度目の貴重な経験となりました。キバラガラは中国由来の珍鳥で全長10㎝位、スズメ(14.5cm)より二回り小さい鳥です。

 2023年11月15日、宮崎市民の森西園の雑木の藪で、ヒガラそっくりの鳥を発見しました。翌16日にも西園の茂みのなかでシジュウカラなどと一緒に小さな鳥が飛び回っていたのでもしやと思いジーっと観察を続けるとその小鳥はキバラガラでした。複数羽いたと思います。撮影は、藪の中で小さな枝がかぶり焦点が合わず大変でしたが、何とかキバラガラである証拠写真にはなりました。昨日発見、今日、撮影が出来たのがキバラガラであるとは思いもしなかったのでとてもラッキーでした。

 キバラガラに関する記録としては、「宮崎県宮崎市に飛来したキバラガラ(Periparus venustulus) 宮崎県総合博物館研究紀要 第34輯1-13 2014年3月(福島英樹氏執筆)」があります。私も鳥撮り15年目にして3回(2012/11,2022/11,2023/11)出会っており何だか相性を良さを感じています。

       📷キバラガラ


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 カラスと言えば全身真っ黒ですが、胸や腹などが白い変わったカラスが

宮崎市細江の宮崎霊園に通じる、私の散歩コースにいてびっくりしました。

 いつものように宮崎霊園に通じる農道を、11月2日午後4時過ぎに散歩

していました。入口付近にある柵にハシブトガラスが5羽止まっていました。

よく見るとこのうちの1羽が変なカラスでした。

 最初見た時、どういうわけか胸の白さが際立って見えました。「ムネシロ

カラス?じゃない」と思いましたが、夕日が当たって見間違えたのかもと写真

を数枚撮りました。モニターで確認すると胸だけでなくお腹も真っ白でどう見

夕日のせいでもないことが分かりました。

 もう少し粘って撮影しようとしましたが、散歩する人がやってきたためカラ

スは近くの大きな木に飛び去りました。降りてくるのを待ちましたが、どこか

に飛んでいったみたいです。

 家に帰って写真をよく見たら、何と頭頂部分も白くなっていました。つまり

「ムネハラトウチョウシロカラス」と新種みたいな〃名前〃になってしまいま

した。その後、散歩するたびに注意深くカラスを見ていますが、変わったカラ

スは見かけません。

 県内でも全身真っ白のスズメやカラスが良くニュースになります。こうした

鳥は目が真っ赤でアルビノと呼ばれています。今回のカラスは色素異常の白化

個体と見られます。

 この変わったカラスは他のカラスとは、間隔を開けて止まっていましたが

差別されているわけでなく仲良く生活しているみたいです。仲間はずれでなく

ホッとしました。

 (写真:胸やお腹、頭頂が真っ白のハシブトガラス)


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 雨上がりですが11月にしては暖かい朝です。初めての人などビギナー向けの探鳥会を

11月11日午前9時から宮崎市の平和台公園で行いました。

 開会式の前に、身近に見られる野鳥や冬鳥の写真を展示して解説をしたり、双眼鏡の使い方教室を行いました。説明の途中でジョウビタキのオスが近くに現れ、早速望遠鏡などで観察しました。ハクセキレイが芝生の上でバッタを食べる光景も観察できました。

 開会式では渡邉純子支部長が「ゆったりとした気持ちで身近な野鳥を楽しみましょう」とあいさつ。スタッフの猪崎悦子さんが野鳥観察には五感を研ぎすますことが大切とアドバイス。参加者もどんな鳥に出会えるか期待がふくらんでいました。

 観察のスタートです。はにわ園ではメジロの囀りが聞こえ、ハシボソガラスは熱心にエサ探しをしています。散策路を下って越ヶ迫池広場に到着。ここからが観察の本番です。カルガモが100羽以上もいて、その中にオシドリのメスがいました。「こんな所にオシドリがいるの?」と参加者は驚いていました。上空を見上げると猛禽のハイタカが旋回しており皆さん大喜びです。

 越ケ迫池と新池をわける散策路に入った時、参加者から「木の枝にカワセミみたいな鳥がいます!」との声があがり、望遠鏡で探したところ枝に隠れるようにカワセミがとまっていました。カワセミを見るのは初めてという人が多く「背中のブルーがとてもきれい!」「お腹が橙色で嘴はとても長いですね!」など感激の声があがりました。

 ゆっくりと観察した後ゴールの越ケ迫池広場に戻りました。観察で出会えた野鳥が何種

だったかをカウントする鳥合わせを行いました。

 鳥合わせのあと初参加された方々からコメントをいただきました。「分かりやすい説明で楽しかった!:橋口さん」「カワセミは宮崎にはいないと思っていたので、今日見る事が出来てびっくりしました!:中島さん」「身近な公園にカモがたくさんいるのに驚きでした。優しい解説で勉強になりました!:大森さん」などと好評でした。

 終了間際に上空にミサゴがでて、この日観察した野鳥は29種となりました。参加者は初めての人を含む15名、会員14名の29名でとてもにぎやかな探鳥会でした。

🐦今回出会えた野鳥 29種

アオサギ、ウグイス、エナガ、オシドリ、カイツブリ、カワセミ、カワラヒワ、カルガモ、カワウ1キンクロハジロ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、シロハラ、ジョウビタキ、ダイサギ、ツバメドバト、トビ、ハイタカ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ミサゴ1モズ、メジロ、ヤマガラ、リュウキュウサンショウクイ

        📷観察前に五感の強化しましょう!

        📷あれは何だ?ハイタカだ!

        📷平和台公園では珍しいオシドリ(メス)

        📷ハイタカ(参考写真)



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