声枯れしないの?オオヨシキリさん
- 事務局
- 6月17日
- 読了時間: 2分
文と写真 宮崎市 前田幹雄さん
梅雨空のもと河川敷や休耕田で夏鳥のオオヨシキリがにぎやかに囀っています。
あれだけ仰々しく鳴き続けて声枯れしないのか心配になります。
宮崎市民の森西園の西側に広がる田んぼでは、米高騰が叫ばれるなか休耕田が残っ
ています。そこはヨシが繁茂してオオヨシキリの繁殖地となっています。
2025年6月11日にこの休耕田に行ってみました。雨がぽつぽつ落ちていましたが
オオヨシキリが4カ所で絶え間なく囀っていました。縄張り宣言とお嫁さん募集の
ためにオスは枯草や木の枝のてっぺんに止まって「ギョギョシギョギョシ」とにぎ
やかに鳴いています。移動中はさすがに鳴きませんが、次のソングポストに止まると
囀りを再開します。いっこうに鳴き止む気配がありません。オオヨシキリの囀りは
これでもかというくらい長く続きます。ジャズシンガーのような強い喉を持っている
ようです。この鳥は朝早くから夕方まで鳴くと言われています。中には昼夜関係なく
囀るのもいるみたいです。そんなわけで口の中が真っ赤なのでしょうか。一説による
と夕方の1時間くらいだけは鳴かないと書いてある本もありました。このように長時間
鳴いても声枯れしないのは脅威です。私たちは大声で長時間歌ったり、声援を送ると
すぐ声枯れしますよね。
県内各地の河川敷などで当分の間オオヨシキリのにぎやかな囀りが聞かれるはずです。
蛇足ですがオオヨシキリのオスはウグイス同様に巣作り、抱卵、子育てはしません。
📷小雨のなかにぎやかに囀るオオヨシキリのオス

📷口の中が赤いのが特徴です。

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