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事務局

カラスのねぐら入りとは?

                          📷文と写真 事務局 田辺英樹

 カラスやツバメは、夜は大きな群れ(集団)になって寝る傾向があります。大きな群れで寝る場所を集団ねぐらといい、ねぐらに入ることをねぐら入り(いり)と言います。

 ツバメの集団ねぐら入りは、宮崎市では高松橋下流の河川敷の(左岸のねぐら)が知られており、毎年8月中旬から9月中旬に見られます。多い時には3万羽ほどのツバメが観察できます。

 一方、カラスの集団ねぐらの一つで知られているのが、宮崎市本郷北方の宮崎南消防署の東にある大きな森です。ここは冬場は市内近郊から集まった2、000羽以上のカラスが集団ねぐらを作ります。夏場に、このねぐらを利用するカラスは冬場よりは少なく400~500羽位と思われます。

 カラスは夜明け前にはねぐらを飛び立ち、自分や群れで見つけたエサ場に向かいエサ取りをします。エサ取りが終わると近くの水辺で水浴びをしたり、森や林の中で休憩したり、仲間と遊んだりして、またエサ取りをします。このような行動でカラスは日中を過ごし、夕方になると各地から自分のねぐらに戻ってきます。戻ってきたカラスはすぐにねぐらに飛び込むのではなく、しばらくその周辺で薄暗くなるまで時間をつぶします。これはねぐらの安全を確認するためと言われています。あたりが薄暗くなってから一斉に自分のねぐらに飛び込んでいきます。本郷北方のカラスは、集団ねぐら入りの前のひと時を周辺の畑や、南消防署の建物のてっぺん、周囲のネットフェンスの上で過ごし、ねぐら入りの瞬間を待っています。

 県内には、いくつものツバメやカラスの集団ねぐらがあると思います。皆さんも夕方の 散歩がてらにこの集団ねぐらを探してみませんか?

          📷本郷北方のカラスの集団ねぐらがある森

          📷ねぐら入り前の待機1

          📷ねぐら入り前の待機 南消防署てっぺん

          📷ねぐらの森の上で旋回

          📷ねぐら付近に到着

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