宮崎市 前田幹雄
春本番も間近になり、冬鳥たちもそろそろ繁殖地に向かう季節になりました。
ジョウビタキが大好きで今冬も楽しい写真を狙っていましたが、うまく行きま
せんでした。例年だと11月を過ぎると縄張り争いも落ち着き、ゆっくり観察
できるのですが今冬はすぐ藪に隠れることが多かったようです。
私の散歩コースの宮崎霊園下の山内川沿いは今冬、ジョウビタキやシロハラ
ツグミなど冬鳥が少なかったように思います。例年だとジョウビタキは、4㎞の
散歩コースに10羽以上いるのに半数以下と言った状況でした。
いつもの年と違ったのは猛禽が目についた事です。例えばハイタカを2023年
12月21日に初認、チョウゲンボウを同月26日に記録しました。1月早々には
ノスリを初認。その後もノスリとハイタカをよく見ました。こうした猛禽類が頻繁
に出没しているせいでしょうか、今冬のジョウビタキは警戒心が例年より強いよう
に感じました。
これまで私は、ジョウビタキとうまくつきあえるという自信がありました。
「ジョウビタキさんよろしく!」「元気かい?」などと小さい声であいさつ、写真
を撮っていました。今シーズンも変わらずこの動作をしているのに、そそくさと
藪に飛び込んでしまいます。このようなジョウビタキを見るのは初めての経験で
今シーズンは気にいった写真が撮れませんでした。
写真は散歩コースで3月16日撮ったジョウビタキのオスですが、いつも見る優しい
表情でありませんでした。
📷例年と違う表情のジョウビタキ(雄)