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市民の森 観察記 #54

「 エッ ! 未だ居たのジョビコさん!」

文と写真 宮崎市 千代延好晃さん

 もう4月下旬、夏鳥も来ているのに冬鳥のジョビコさんがまだいてくれました。

4月24日宮崎市民の森西園「いこいの池」の滝で水浴びする小鳥がいました。この時期ですので、キビタキのメスかなと思いましたが、カメラの焦点が合わず識別ができませんでした。「キビタキにしては尾羽が長く赤い! もしかしてコマドリでは!?」と色めき立ち、4月26日に再度,池の滝の近くで張り込んでみました。静かに観察していると午後2時半ころ、周囲を窺いながら赤っぽい小鳥がやって来て水浴びを始めました。今度こそコマドリかと思いシャッターを切りましたがモニターで確認すると、なんと北帰行したはずのジョウビタキのメスでした。道理で二日前に観た鳥さんは、尾羽が長く、赤っぽく感じたはずだと思いました。

このジョビコさんは、昨年12月13日から「流れる滝」付近に住み着いていた個体に酷似していましたが、夏羽に衣替えしているようでした。久しく見かけなかったので、もう渡去したものと思っていました。今の時期はオオルリ、キビタキ、アカハラが観察できますが今日は、池の対岸(東側)でクロツグミが囀っていました。市民の森は、今まさに夏鳥の森というのに冬鳥のジョウビタキがいたことにびっくりしました。ひょっとして私に別れの挨拶をするために居残ってくれたのかもしれませんね。いつまで居てくれるのかは分かりませんが、どうか元気で北の国へ帰りついてほしいものです。

「さようなら、ありがとう!来年もここで会おうね!」と告げて帰途につきました。

          📷写真3枚 いずれもジョウビタキ♀




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