📷写真と文:千代延好晃さん 掲載日2022年2月20日
みなさん、シマアカモズという種類のモズを知っていましたか?この冬宮崎市民の森公園にやって来たのです。令和4年1月10日の午後のこと、西苑西端の用水路沿いを散策中、黄葉していた樹の枝に一羽の小鳥が静かに留まっていました。逆光でしたが、逃げられないうちにシャッターを一押して画面を覗いてみるとそれはモズだと思いました。独特の鉤型の嘴と尻尾を上げ下げする特徴からモズだと直感したのです。でも、こんな赤褐色みたいなモズって見たことなく私が所蔵する図鑑などにも未掲載でしたので、田辺事務局長さんに画像を送り、事務局を介して権威者に識別をいただいたところ、シマアカモズのメスと思われるとのことでした。文献などによると、稀な冬鳥、越冬地へ向かう途中に立ち寄る旅鳥でもあるとのこと、野鳥探索歴14年目にして初めて出会った鳥さんに、ようこそ立ち寄ってくれてありがとうという気持ちです。いつ抜けるかとの心配をよそに、宮崎が気に入った様子で、初認から1か月以上経った2月17日現在も西苑グランド付近で生活しています。高所にいることの少なくないモズと違って、どこからともなくス~ッと現れては、地上2~3メートルの枝に留まって地上を見つめ捕食しています。これまで、バッタ、ミミズ、ムカデもどき、ミツバチを捕食したのを見ています。いつ旅立つのでしょうね。来年もまた来てくれるよう、追い回さず、そっと観察しています。 〇シマアカモズさん、宮崎をよく訪ねてくれましたね。ありがとう。来年もきっときてね。待ってるからね。
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