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事務局

鳥撮り15年目でノジコと出会う!

写真と文 宮崎市 千代延好晃さん 

 10月23日14時46分ころ、市民の森西方に流れる小川を北方向に向けて双眼鏡で覗いたところ、右側土手の草叢に緑っぽい小鳥が目に入りました。距離は約30メートルと遠く個体が余りに小さいので、冬鳥のアオジかなと思いながら撮影しました。カメラのモニターを見た第一印象では、アオジのように思えました。しかしアオジと考えるには何かしっくりこず、帰宅して図鑑などで調べたところノジコであることが分かりました。

 ノジコと判断した主なポイントはアイリング、嘴の色、目先の黒味などです。

①アイリングはメジロのように白さが目立つこと。②嘴が灰褐色であること(アオジは根元と下方が淡いピンク色)③目先の黒色がほとんどない(アオジは黒色が広い)等々、特徴を総合してノジコであると判断しました。距離が遠かった上、瞬時に姿を消したので撮影は一枚のみ、まずまずのピントであったため何とかアオジとの区別ができました。そして、世界でも青森県から兵庫県にかけて繁殖地が点々とあるだけというとても貴重な鳥であること(講談社動く図鑑)が分かりました。

 鳥撮り15年目にしてこのような稀で貴重な野鳥に初めて出会い感動し幸せでした。ちなみに、この個体は頭部や上面の色が黄緑が強い(メスは茶褐色が強い)ことからオスであろうと思われます。


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