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事務局

ツバメ2万羽? 乱舞に唖然!

ツバメの集団ねぐら高松橋下流左側の大淀川河川敷

文:事務局 田辺英樹 写真:前田幹雄、田辺英樹

 2023年8月27日に、筆者のご近所の野鳥大好き杉本さん一家とツバメのねぐら入りの観察をして来ました。現場に着くと会員の前田さんも来ており計6名での観察となりました。

 例年7月中旬から9月の初旬頃まで、宮崎市の高松橋下流左手の大淀川河川敷では、日没前に2万羽(推定)ぐらいのツバメが集まり、河川敷のヨシ原をねぐらにします。ツバメの集団ねぐらと呼ばれる一時期の住み家です。私(田辺)は、昨年からツバメのねぐら入り観察を始めて今日で7回目となりますが、毎回本当にたくさんのツバメが飛び交う光景に圧倒されます。

 繁殖を終えたツバメたちは、集団ねぐらを作ります。外敵のヘビやタカ、カラスなどから身を守るためではないかと思われます。南方に渡る前のツバメ達は、昼間はエサ取りや飛翔訓練で体力をつけて、秋になると越冬地の東南アジアに向かいます。

 8月27日は、午後6時ごろ神社前の大淀川左岸の堤防に到着しましたが、まだ明るいせいかツバメの姿は殆どありません。この日の日没時刻は午後6時45分なのですが、6時頃ではツバメの姿は殆ど見えず、ひょっとして今日は来ないのではないかと不安がよぎります。とりあえずは周辺の野鳥を観察しながら、ツバメがやってくるのを待ちました。

 日没時刻前からどこからともなくツバメが集まり始めました。あれよあれよという間にいくつもの群れができ、ねぐらにしているヨシ原の上空を舞い始めました。暗くなるにつれてツバメの数は、どんどんどんどん増えて行き、空一面を覆う程になりました。さらに暗くなると、無数のツバメがヨシ原のすぐ上を流れるように何度も旋回しています。午後7時5~10分ぐらいになるとツバメの大集団は一斉にねぐらのヨシ原に飛び込みました。しばらくするとツバメたちのにぎやかな鳴声もなくなり、一帯は急に静かになりました。一体あの騒ぎは何だったのかと思えるほどです。

 この日、野鳥大好きの杉本さん一家も初めてツバメのねぐら入りを観察。長男の慶太君は「こんなたくさんのツバメがどこから集まってくるのか不思議です。」、妹の晴香ちゃんは「ものすごいツバメの数にビックリ!」とため息交じりの感想。お母さんも「子供たちも、私も主人も一生の記憶に残る経験をしました!」と興奮気味にコメントされました。

 ツバメ以外の野鳥では、アオサギ、ゴイサギ、カラスそれと、ツバメの大群に飛び込んでいくチョウゲンボウを確認しました。真夏にチョウゲンボウ目撃、これも驚きでした。

●ねぐら入り前に空中を乱舞する無数のツバメ1

       ●ねぐら入り前に空中を乱舞する無数のツバメ2

       ●ツバメのねぐら入り感動する野鳥大好き杉本ファミリー





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