金御岳観察史上最高の33,322羽!
- 事務局

- 3 日前
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文と写真 宮崎市 前田幹雄さん
全国屈指のサシバ観察地となっている都城市の金御岳は、通過数33,322羽を記録して
10月27日に52日間に及ぶ調査を終えました。日本野鳥の会会員や有志でつくる「金御岳サシバカウンターズ」の粘り強い観察で、史上最高の33,322羽がカウントされました。
今季の調査開始は9月6日。14日に最初の1羽を記録しましたが、その後は雨が多くほとんど飛ばずに経過しました。やっと天気が回復した9月27日に、初めてまとまった数の581羽がカウントされました。30日は5,207羽と今季最高の通過が確認されました。引き続き
10月1・2日には3,000羽台と一気に渡りが本格化。10月7・8・9・10日の4日間で約15,000羽を記録して3万羽の大台に迫りました。累計通過数は観察終了の10月27日までに過去最高の33,322羽となりました。
金御岳サシバカウンターズは、会員の中原 聡さんが代表で、宮崎市の森本誠二会員や
小林市の藤本久美会員などのほかに、地元のサシバ愛好家など10数人で構成されています。都城盆地を一望できる展望台に椅子などを持ち込み、はるか遠くや高い所を飛ぶ粉粒のようなサシバを見つけてカウントするのは大変です。県外から毎年かけつけ応援してくれる人も多くなり、観察の精度が一段と高まったことも新記録達成につながりました。
史上最高の記録になったことについて中原代表は「長期間の観察になりましたが、多くの人の協力もあって新記録を達成することができました。頑張ったご褒美に、お遊びの数字
33,333羽でカウントを終了したかったのですが、さすがにこれは叶いませんでした。
応援していただいた皆さんに心から感謝しています!」と語っています。
金御岳のサシバの通過数調査は1984年スタート。温暖化や耕作地減反、里山の減少などで通過数が減少するのではと言われていました。ところが2014年には11,256羽を記録し、次第に増え始めました。2022年から21,000台に回復。2024年は初めて30,035羽となり、1986年に記録した3万羽を上回りました。今季はさらに3千羽も増えて新記録となりました。
📷サシバのカウントを行う展望台

📷はるか遠くのサシバの群れをカウントするカウンター

📷サシバのタカ柱

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