文と写真 宮崎市 前田幹雄さん
先ずもって、元旦以降の能登地震で罹災されました皆様に心よりお悔やみを申し上げます。行方不明の方々の救助進捗、支援物資の供給、ライフラインの復旧着手などを心よりお祈り申し上げます。
新年を迎えましたが、暖冬のせいかシロハラやツグミなどの冬鳥が少ない気がします。
年の瀬の12月27日、所用で都城市に行きましたが母智丘公園では、わずかに残ったカキの実をシロハラがついばんでいました。
このカキの木は大木で毎年実がたわわになっています。例年だとこの時期にはカキは残っていないのですが、この冬は年末になっても10数個もありました。
「今シーズンは冬鳥をみないな!」と思いながら見上げるとシロハラがきていました。「あーん」とくちばしを開けて熟した実を盛んについばんでいました。その様子は「残ったカキは甘くて最高!」と言っているようでした。
私が子どものころは自宅の庭にあるカキの木に登っていました。薄くなった皮をむいてすすると甘さが口一杯広がったことを思い出しました。
しばらくして別の枝にはツグミもやってきてカキの実をおいしそうに食べていました。甘党のメジロやヒヨドリたちや冬鳥にとって欠かせない〃カキの木食堂〃は終わりに近づいてきました。